楢葉町上小塙女平地区、木戸ダムに向かう途中にある「蛭田牧場」で1月24日より原乳の出荷を再開することとなった。
震災前は多くの乳牛を飼育し、原乳を出荷していたが、2011年3月の震災により、「避難指示解除準備区域」に指定され中断せざるを得なかった。
2015年9月に楢葉町の避難指示が解除され、2016年4月より県の営農再開支援の飼養実証事業に取り組み、再開を目指していた。
5月からは毎週、原乳の放射性物質モニタリング検査を受けてきた。その結果は放射性セシウムは全て機器の検出下限値未満だった。
このため、政府の原子力災害対策本部は昨年12月26日に出荷制限を解除したのを受けて、蛭田牧場では1月24日より出荷を再開することとなった。
昨年、8月と11月にお伺いして話を聞く機会があった。
搾乳しても検査に出す以外は全て廃棄処分に。その無念さを淡々と話されていたのが印象に残っている。最初は6頭の乳牛だったが、現在は33頭になっているとの事。
再開は目の前だ!!
注)「避難指示解除準備区域」とは
比較的放射線量が低く、特別な許可がなくても立ち入り、会社や店を開くことは可能であるが、特別な許可がなければ自宅などに泊まることが出来ない地域の事
参考: 蛭田牧場の当時の様子を毎日新聞記者・中野さんが「福島からのたより」の中で2012年に記事にしています。ご参考に。