木戸川渓谷の林の中に、ひときわ高い2本のスギの巨木があります。「じい杉・ばあ杉」とよばれ、大滝神社と深い関わりをもつスギの老木です。
由来
紀州熊野山の那智麻呂という行者がカラスを道案内に本宮から熊野の神霊を奉じ、鎮座の地を求めて海路北上してきました。
そして木戸川の河口にさしかかった時、那智麻呂はこの川の上流に縁があることを直感し、村人を道案内に立てて木戸川をさかのぼり、雄滝・雌滝のある所を神地と定め、ここに大滝神社として祀ったそうです。
那智麻呂がこの時に携えていた杖を地面にさしたところ、芽を吹き、根を張り大きな杉に成長しました。
これが大滝神社の境内にそびえる「じい杉ばあ杉」になったといわれています。
楢葉町指定天然記念物になっています。
名称 : じい杉ばあ杉(じいすぎばあすぎ)
住所 : 福島県双葉郡楢葉町大谷古根
(木戸川渓谷)